POST_ID: 169
// 2026.01.26
[Interior]
時間を「機能」まで削ぎ落とす。Braun BC02Xは、沈黙する相棒。
スマホのアラームで起きる絶望。
朝一番にスマホの画面を見る。
通知の山、SNSのノイズ、ブルーライト。
その瞬間に、穏やかな朝は死にます。
だから、寝室からスマホを追い出しました。
代わりに置いたのが、Braun BC02X。
巨匠ディーター・ラムス(Dieter Rams)のデザイン哲学を継承する、小さなアナログ時計。
そこには「時間を見る」「設定した時間に音を鳴らす」という機能しかありません。
それ以外は、Nothing(無)です。
Logic: Less, but better
BC02Xは、少し離れるとただの黒い四角形に見えます。
しかし近づくと、視認性の高い文字盤と、Braunのアイコンである黄色い秒針が見える。
必要な時だけ情報を提供し、普段は背景に徹する。
これぞ「良いデザイン」の定義です。
クオーツムーブメントの音も静かです。
秒針の「チッ、チッ」という音が気になって眠れない、というバグはありません。
アラーム音も、最初は小さく、徐々に大きくなるビープ音。
心臓発作を起こすような爆音ではなく、優しく意識を覚醒させてくれます。
Physical: 小さな物理スイッチ
アラームを止めるには、上部のスイッチを押す。
物理的な「カチッ」という感触。
これで一日が始まります。
スワイプなどのあやふやなジェスチャーではなく、明確な意思を持ってスイッチを押す。
この儀式(Routine)が、私の朝を律します。
マットな質感のプラスチックは、指紋もつきにくく、手触りがサラサラしています。
旅行にも持っていけるサイズ感。
どこへ行っても、同じ朝を迎えられる安心感。
Conclusion: 自分の時間を取り戻す
スマホは便利ですが、私たちの時間を奪いすぎました。
寝室くらいは、オフラインであるべきです。
Braun BC02Xは、私をインターネットから守るゲートキーパー。
静寂の中で眠り、自分の意思で起きる。
そんな当たり前の人間らしさを、この小さな時計は返してくれます。
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