RHA TrueConnectは、完全な「独立」を実現する左右分離だ。
ケーブルが、自由を制約していた。
イヤホンのケーブル。首に絡まり、カバンの中で絡まり、動くたびに引っ張られる。この「物理的な束縛」が、音楽を聴くというシンプルな行為を、ストレスに変えていた。
その束縛から解放してくれたのが、RHA TrueConnectだった。
完全ワイヤレス:左右独立という設計思想
このイヤホンの核心は、完全ワイヤレスにある。
左右のイヤホンが、ケーブルで接続されていない。それぞれが独立したBluetoothデバイスとして機能する。
この「独立性」が、首を動かす自由、寝転がる自由、走る自由を与える。
ケーブルが消えることで、イヤホンは「耳に装着されている」という感覚すら希薄になる。音楽だけが、空間に浮かんでいる。
それは、音という「情報」だけが残る、ミニマルな体験だ。
Bluetooth 5.0:安定した接続プロトコル
接続は、Bluetooth 5.0。
従来の4.2と比較して、通信範囲が約4倍、データ転送速度が約2倍に向上している。
実際に、スマートフォンを部屋の反対側に置いたまま歩き回っても、音切れはほとんど発生しなかった。約10メートルの距離でも、安定した接続が維持される。
また、左右のイヤホン間の通信も最適化されている。動画を視聴するとき、映像と音声のズレ(レイテンシ)は約40ms程度。ほとんど気にならないレベルだ。
この「接続安定性」が、ワイヤレスという不確実性を「確実性」に変える。
IPX5防水:汗という現実への対応
防水等級は、IPX5。
あらゆる方向からの水しぶきに耐える。ランニング中の汗や、小雨程度の水滴では故障しない。
実際に、ジムでの筋トレ中に大量の汗をかいたが、イヤホンは正常に動作し続けた。使用後は、軽く水で洗い流すこともできる。
この「耐水性」が、イヤホンを「消耗品」ではなく「道具」にする。日常の「摩耗」に耐える設計だ。
5時間+20時間:バッテリーという持続性
イヤホン単体での連続再生時間は、約5時間。
充電ケースと併用すると、合計で約25時間の再生が可能だ。
1日8時間音楽を聴いても、3日間は充電不要。通勤、仕事中、帰宅後のリラックスタイムまで、バッテリー切れを心配する必要がない。
充電ケースはUSB Type-Cで充電。約2時間でフル充電される。
この「長時間駆動」が、「充電」という行為を日常から「削除」する。
ステンレス製ボディ:質感という信頼性
イヤホン本体は、ステンレス製。
プラスチック製のイヤホンと比較して、約2倍の重さ(約7g/個)だが、この「質量感」が装着時の安定性を生む。
耳に装着すると、しっかりとフィットする。ランニング中でも、落下する心配はほとんどない。
また、ステンレスの表面は傷に強い。1年間使用したが、目立つ傷はほとんど付いていない。
この「耐久性」が、長期使用という価値を保証する。
正直なデメリット:ノイズキャンセリングの非搭載
RHA TrueConnectには、アクティブノイズキャンセリング(ANC)が搭載されていない。
電車やカフェといった騒がしい環境では、外部の音が聞こえる。音楽に集中したい場合、音量を上げる必要がある。
また、イヤホン単体での操作性は限定的だ。再生/一時停止、曲送り/曲戻しは可能だが、音量調整はスマートフォン側で行う必要がある。
しかし、ANCの不在は、バッテリー駆動時間の延長に貢献している。機能の「削減」が、別の価値を生み出す設計だ。
Verdict:ケーブルという「束縛」を削除する
RHA TrueConnectは、単なるイヤホンではない。
それは、ケーブルという物理的な制約を「削除」し、音楽という体験を「純粋化」する道具だ。
完全ワイヤレスによる自由、Bluetooth 5.0による安定性、IPX5による耐水性、25時間という持続性。
これらの設計思想が統合されることで、イヤホンは「装着している」という意識から解放される。
耳の中に、音楽だけが存在する。
それが、RHA TrueConnectが実現した自由だ。
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